その方とは、科学者、発明家、非電化工房主宰の藤村靖之さんだ。
もともと非電化には興味があり、先月カフェ・スローで行われた講演を聴き、ますます興味をもった。
先日発売になった藤村靖之+辻信一『テクテクノロジー革命~非電化とスロービジネスが未来をひらく』(大月出版)も読み終えたばかり。
38歳の時、息子さんが喘息になったことがきっかけでテーマを「環境と子どもの安全」に。そして企業内発明家から、個人で起業する発明家に。
以下読後のメモより
・平和のために自分の科学技術をどう役立てるかというのが基本的な哲学
・西暦2000年以降は「愉しさ」が主題。 以前の主題は「正しさ」
「愉しい」の語源は、神と自然が調和して宇宙がほんとうに幸せに満ちたという状態
人間の英知と自然が調和した状態
・今日の多くの科学者は、自然と調和することではなく、自然をどうコントロールして、自分たちの現実的な欲望に沿わせるかに焦点があたっている。
本来、科学というのは、自分たちの欲望で人を支配するために利用してはいけない。
・新しいことはやってみなくちゃわからない
・ちまちましたことを愉しくつづける
支出が少なくても愉しい生活スタイルが基本
(そのためにも)支出を上回る収入をきちんと確保
・感動の3つの要素
非日常的な驚き
自主性、主体性、創造性という3つのプロセスを歩む
達成感
・20の呪縛
消費、成功、情報、親など
・最近は1日に1万4000個の化学物質が作り出されている
・「非電化は、否電化に非ず、そして秘伝化せず。」
・「いいこと」は愉しいはずなのに、愉しくなくなってしまうのは、いろんな自己犠牲が起こるから
自己犠牲の大きな理由は、お金が足りなくなってしまうこと。適切な利益を上げること。
・生きていくことの人間の基本的な活動は、やはり生産だと思います。生産して家族と幸せに生きていくというのが基本。
・家庭内自給率を高める5点セット
道具、材料、ノウハウ、仲間、きっかけ
などなど
非電化工房HP
http://www.hidenka.net/jtop.htm
藤村さんも出演されたTBS『夢の扉』のページ
http://www.tbs.co.jp/yumetobi/backnumber/20080921.html